71句目~80句目

誰も居ない故に花野になれたのだ

月に座り街の灯をなぞれど退屈

夜食だけ食ってノートは閉じて寝る

嫁など居らんので秋茄子独り占め

皮剥きの労力も知らず栗を食う

蓑虫黙る、風に揺れる、また黙る

渡り鳥空に裂け目を描き行く

夜に産まれ夜を育む梟

凩を待っていたもう通り過ぎていた

眼の中に何も無くとも笑えてる

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