101句目~110句目

花に降られ雫に洗われ独りきり

雨に糸付け手繰り寄せ飛ぶ燕

麦の秋今日はバニラにしようかな

寝転べば空はゆりかご風薫る

そわそわと祭の外で人待つ子

また転けてまた転けて自転車は進む

氷水青くなった舌赤い頬

そう急くな風越す雲のあるものか

大地のボウルに滝溢れるほど入れまして

横たわる虹の端にはまだ着かぬ

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