31句目~40句目

落葉鳴らせど気など紛れず凍える

虫殺し猫撫でる手で飯を食う

はらわたにも染み渡るおでんつゆ

薬喰なればこれらも平らげて

煤けたにおい汚れた古ストーブ

ならんで走る靴音の騒がしさ

「ガラスみたい」と君が氷を割っている

先に頭でたのしむ寒造

「釘も打てる」と嘯く程悴む手

扉の外は音が世界となる

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