11句目~20句目

五月闇に手伸ばし我黒ずんで

またサングラスでかお隠す街の中

涼む雲眺む夏休みの縁側

黄昏に葉も湯浴みする日向水

荒ぶる香水に波立つ我が眉間

噴水に風待つ麦わら靴に飛沫

朝顔を咲かせた君が跳ねていく

鶴の鳴くが如く弾ける鳳仙花

よく冷えた新豆腐つるり光り立つ

願わくば安らかに永らえよ七夕よ

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